RAGE持ち込みデッキ(進化復讐ヴァンパイア)

f:id:ananegeki45:20190728150204p:plain

僕がROG環境のRAGEで使用した進化復讐ヴァンパイアについて解説します。

RAGEの戦績は

day2 5-2 1万円獲得

進化復讐ヴァンパイア 12-3

エイラビショップ 10-8

でした。

同じ進化復讐ヴァンパイアを持ち込んでプレーオフまで勝ち進んだ人もいたので書き残したいと思いました。

・ナーフ前の復讐ヴァンパイアについて

・ナーフ後の環境とRAGEの環境予想

・カードの採用理由

・マリガン、各対面の立ち回り

・ナーフ前の復讐ヴァンパイアについて

構築について

ナーフ前の復讐ヴァンパイアは絢爛のセクシーヴァンパイアを引くだけでライフ20でも復讐に入り、悪逆の公爵・ユリウス、レイジコマンダー・ラウラなどの復讐時にファンファーレ効果が発動するカードが使いやすいです。

防御の面でも堕落の漆黒・アザゼルはファンファーレで2点復讐時6点ダメージを与え、進化時効果はライフが10になりますが、4点以上のダメージは3点になり、ライフへの攻撃を3回は確実に耐える効果が付与され、このカード1枚で試合を有利に進められます。

ナーフ前の環境は復讐ヴァンパイアが大多数を占め、ミラーマッチが多く発生し、魔眼の蛇神・メドゥーサや麗しのサキュバスでテンポを取り戦う形が主流になりました。

対戦感覚として

ミラーマッチで破滅のサキュバスが強いと感じました。3点の全体ダメージで盤面を一掃することが多く、体力6と毒蛇2体を処理するのがカラミティブリンガーしかなく、アザゼル効果付与されている状況では攻撃力が高い単体のフォロワーは意味がなく、自分から展開ができ、結果的に破滅のサキュバスから盤面を作ることが多かったです。なので、後手で無理矢理進化を切らずに後攻7ターン目に、先攻でも7ターン目に破滅のサキュバスを出せるようにできる進化ギミックが強いと思いました。

ミラーマッチを意識しすぎて、先攻時に悪夢の始まりを引かないとエイラビショップに手札が切れ負けてしまうことも感じました。

その思考がナーフ後の進化復讐ヴァンパイアの構築に影響が出ました。

・ナーフ後の環境とRAGEの環境予想

絢爛のセクシーヴァンパイアのナーフで復讐ヴァンパイアが大幅な弱体化をし、清純なる祈り・エイラのナーフで少しエイラビショップが弱体化しました。

エイラビショップは弱体化こそしましたが、清純なる祈り・エイラに最速で進化を切れるターンは変わっておらず、エイラビショップに有利と言われている復讐ヴァンパイアのナーフで環境トップに躍り出ました。

エイラビショップに有利なリーシェナネメシスも強いと考えていましたが、エンジェルシュート1枚でリーシェナでの勝ちがなくなってしまい、ランクマッチでもエンジェルシュートの採用率は高く、パワーは高いですが環境トップというほどではないと感じました。

RAGE前週のプロリーグではほとんどのチームが、ウィッチ、ヴァンパイア、ビショップ、ネメシスを持ち込んでいるので、その4つのリーダーが大多数で、その中でエイラが1番多いと思いヴァンパイアの構築を考えました。

・カードの採用理由

f:id:ananegeki45:20190728190541p:plain

進化ギミックについて

ヴァンパイアのフィニッシャーは、機械要素があるなら真紅の交戦者・モノ、復讐要素があるならレイジコマンダー・ラウラですが、エイラビショップは回復するデッキなので、ライフを維持されながら試合が進むと1枚でゲームが決まらないので、序盤、中盤のトレードで有利に進められ、1枚でゲームが決まる至高神・ゼウスをフィニッシャーに置く進化ギミックを採用しました。

リーシェナネメシスに対しても、堕落の漆黒・アザゼルを進化できれば10ターン目まで確実に試合が伸びるので進化回数を稼ぐプレイを続ければ至高神・ゼウスで勝てる部分もありました。

復讐ギミックについて

堕落の漆黒・アザゼルの進化時効果を生かしながら戦うことがヴァンパイアの強さの最大値を上げることなので自然にカードを採用できる形にしました。

復讐要素で効果が発動する、強化されるカードは6枚ですが、レイジコマンダー・ラウラ、バロンダブルフィールは対ヴァンパイアの堕落の漆黒・アザゼル効果が付与された状態でも、細かい疾走で削りきるために重要で、破滅のサキュバスや悪逆の公爵・ユリウスは復讐下で他にはない強さを発揮できるので重要だと思い採用しました。

特徴的なカードを中心に解説します。

イカベルセルク 3枚

進化し、破壊されるだけで1コストのブラッドムーンを回収できる、2コスト2/2カードです。

デッキ自体が進化するカードが多く、進化を早く使っても問題がなく、5ターン目にヤヴンハールとセットで出し、強い進化効果のため3枚採用です。

ブラッドムーンが1コスですが置けた時は復讐の強さを最大限出せます。

バロンダブルフィール 3枚

エイラビショップに後攻の場合、マシンファルコンなどで有利な盤面を作られることが多いので、4ターン目に多面処理を1枚と進化で行えるのが強いです。対機械系などでも多面処理に便利です。

復讐状態で加えるパンサーレオは対ヴァンパイアでは有効でゲーム全体で2コスト2/2以上の役割があるのも利点です。

狂恋の華鎧・ヴィーラ 2枚

2コスト2/2カードを11枚以上採用したいので、採用圏のカードで役割があるので採用です。

進化をしないと効果を発揮しませんが、対ヴァンパイア

で終盤の細かいライフダメージカットや5ターン目のヤヴンハールとのくっつきで一瞬ではありますが、盤面を処理しにくい状態にできます。

機械神の除去耐性があるのも大きいです。

血の取引 3枚

先攻で悪夢の始まりを引けていないと手札が枯渇することが多いのでドローカードとして3枚採用です。

大半の試合は堕落の漆黒・アザゼルを進化するので少しのライフダメージは気にならず、5ターン目のヤヴンハール、破滅のサキュバスでテンポロスを回収でき、デメリットを気にせず採用しています。 狂恋の華鎧・ヴィーラと相性がいいです。

デビルアイドル・トリル 3枚

進化ギミックが搭載されてるヴァンパイアで必須のカードです。

6ターン目にトレードをしながら進化を稼ぎ、7ターン目には3点の全体ダメージを与えられ、それを1枚のカードでできるので強力です。

横並べをする相手には4ターン目ではデビルソングを回収でき、手札にヤヴンハールがあり2コストフォロワーがない場合にトリルメイド・アズ&リズを加えるなどチョイスで選択肢を増やせるのも強みです。

デッキに軽いカードが多く、機械デッキと違い手札1枚1枚が大事なデッキなので1枚で中盤をやりすごせるカードで重宝します。

闇の翼・オリヴィエ 1枚

中盤に堕落の漆黒・アザゼルに進化を切りたくない、でも進化で盤面処理しないといけないときなどに、手札にあるだけでゲームプランを組み立てられる便利なカードです。

終盤にレイジコマンダー・ラウラに進化を切り疾走でライフを詰めたり、狂恋の華鎧・ヴィーラでライフを守り、進化の役割を果たしながら、闇の翼・オリヴィエ自体を処理強要できます。 PPを回復しながら召喚するのでフォロワーを並べることを可能です。

最初から持っている破滅のサキュバスを8ターン目までに5回進化した時は、オリヴィエサキュバスの全体ダメージを与えながら進化トレードのコンボもできます。

8コストのカードなので被ると事故になりやすく試合を決定付けるカードではないので1枚採用ですが、非常に強力なカードです。

非採用カードについて

不穏なる闇の街

0コストでドローでき山札を圧縮でき、特定のカードを引きやすくするために便利なカードですが、ナーフ前の復讐ヴァンパイアと違い絢爛のセクシーヴァンパイアをマリガン時に引き込むなどの採用理由が特にないので、後半のドローでの弱さを嫌い非採用です。

後半の自傷も重いと判断してます。

双石の悪魔

2コストと血の取引の役割を合わせたカードでデッキのスペースを増やせますが、血の取引と違いドローに4コストをかけ即効性がなく、2ターン目に召喚したときに2/1のスタッツが機械、エイラ、ウィッチのどの対面に使いにくく、試合が不利に進むことが多いと感じ非採用です。

魅惑の一撃

除去としては手札のカードの攻撃力が上がりますが、2コストの除去カードはデッキを強くするカードではないと思い、役割はありますが強く使えない場合も多く非採用です。

犇めく悪鬼

2コスト3/2でエイラビショップに後攻のときにマシンファルコンでテンポを取られず、対ヴァンパイアでファンファーレで2点ダメージを与えるのは強いです。

エイラビショップにはデッキタイプとしてかなり有利で、対ヴァンパイアも破滅のサキュバスを強く使えるので、攻めるカードより防御面を強くするためにヴィーラを採用しました。 ヴィーラは進化権があるだけで常に強く使えるのがいいところです。

他にも候補に挙がるカードはありますが、カードの採用が難しい低コストカードを中心に書きました。

姦淫の翼

イカベルセルクに効果付与をすると進化を切らずにブラッド・ムーンを回収でき、狂乱の華鎧・ヴィーラとのコンボも強いですが、RAGEでは大多数を占めるエイラビショップ、リーシェナネメシスに対して強いカードを意識的に採用したく、コンボカードで事故要因になるので非採用にしました。

機械ウィッチが流行った今なら採用圏内です。

・マリガン、各対面の立ち回り

ベースになるマリガン

共通キープ 悪魔の始まり

後攻 2コストフォロワー 破滅のサキュバス

マナカーブを外すことなく、手札が枯渇しないように動くことがメインです。 その動きの中で自然に復讐や進化回数を稼ぐだけで強い効果を持ったカードを活かせるので対面毎のマリガン、立ち回りなどが大事になります。

誤差ではあるので「僕は先攻でも2コストフォロワーをキープしないと不安」って人はキープしてもいいです。

逆に後攻で返してもいいです。

環境に早いアーキタイプが少ないので2コストのキープは緩めでもいいからです。

立ち回りと言っても、どのマッチでも「負けずに強い盤面を作る」ことなので、ケアするカードを理解することが大事です。

ゼウスの基本的なプレイの考え方は、次のターンで負ける確率が高いときか、自分の他の動きがあまりにも弱い時にプレイすることです。

あくまで試合が伸びた時の最強のフィニッシャーとして機能させましょう。

対エイラで「ライフを押し切らないと大量回復される時

」などは出しましょう。

対エイラビショップ

共通 堕落の漆黒・アザゼル

先攻 血の取引

メインターゲットです。

エイラビショップはライフに直接ダメージを与えるカードがなく、ヘヴンリーイージスの攻撃でさえも3点に抑え、序盤の強いテンポムーブ、手札が枯渇しない限り負けません。

基本的に自分のマナカーブ通り、強い動きを意識してゲームを進めます。

中盤以降は強い動きでもクルトで盤面崩壊+リソース切れがあるのでカード1枚1枚を大切にしながらゲームを進めてください。

序盤から相手にテンポを取られない範囲でカードをプレイしてください。

序盤のテンポロスもヤヴンハールやアザゼル、7ターン目以降のカラミティブリンガーの多面処理でリセットすることが可能です。

フィニッシャーはゼウスのみですが、破滅のサキュバスの除去+面展開で、相手が処理できない破滅のサキュバスで勝つことが多いです。

対リーシェナネメシス

共通 アザゼル

先攻 血の取引

後攻 ラウラ

このマッチはどれだけライフを詰めれるかと、リーシェナを完成させられないかの2つにかかってます。

キーカードはユリウスとアザゼルです。

ユリウス1枚を処理するのにほぼ1ダメージは入るので、ダメージが多く期待できる中盤などで相手の自然な動きがしにくいタイミングで使うのがいいです。

破壊の歌声に巻き込まれる使い方は1枚のカードを活かし切れないので盤面の作りには

気をつけましょう。

アザゼルで大事なのは進化を切るタイミングです。

対ウィッチ、対ヴァンパイアでよくあることですが「復讐を生かすためにできるだけ早く進化」は間違っている考え方で、このデッキは特に「できるだけ進化を我慢する」ことが大事です。 次のターンに復讐じゃないと活かせないカードしかないときなどは除きますが…

黒の10点ダメージ、メイシアフィニッシュを避けることを中心に考えましょう。

アザゼルに進化を切れるとなれば、あとは進化を稼ぐかラウラでフィニッシュすることだけを考えてプレイしてください。

対ウィッチ

後手 ラウラ

基本的にある程度はライフで受けて、重要なタイミングでアザゼルに進化を切る、もしくは切らずにゲームを進めるマッチです。

テトラのケアさえできればあとはどうライフを詰めるか、強く盤面を作るかで、手札にゼウスが見えて10ターン目まで試合が続きそうならゲームをできるだけ伸ばす盤面の作りを意識しましょう。

ライフにプレッシャーをかけて、相手に無理矢理リソースを吐かせることが大事です。

対機械ウィッチの場合は相手が進化権がない時にヴィーラ進化をするとほとんど取れないので頭に入れましょう。

対ヴァンパイア

1番難しいマッチです。

機械カードが見えた時は、スレイ、モノからの大量打点で一気に10以下に削られないように気をつけて、来ると思った時にアザゼル進化をしましょう。

ギリギリまで進化を切りませんが、アザゼルに進化を切ると有利に戦えるので進化を切ることを前提に試合を進めましょう。

ケアするカードは破滅のサキュバスで、ケアを忘れるだけで負けになることがある危険なカードです。

横並べする時は体力4のフォロワーを置くようにしてください。

逆に破滅のサキュバスを強く使えたら勝てる場合もあります。 7ターン目に使えるように意識しながら進化を考えるといいです。

立ち回りについては、基本的にパワーの高いカードを積んだロングゲームできるミッドレンジなのでマナカーブ通りに動くことで平均値を維持できるデッキです。

最大値も高くなければ、最低値もマナパス、手札枯渇によるものだけなので、有利な相手に対しては常に強く戦えます。

デメリットとしては、不利な相手には常に不利なことぐらいです。

進化も比較的雑に切れ、その後も戦いやすいので簡単なデッキなので是非使ってください。